パソコン教科書 ウィンドウズ7 これならできる!インターネット、メール入門 日経BPソフトプレス(右側)

中身↓


お気に入りの「パソコン教科書」シリーズ。OSも著者も変わったのでデザインも内容も一新。
A4版で文字も画像も大きくて大変見やすい…はずなんだけど、なんだかなぁ。。。

「お年寄り向け」とは明記していないけど、どう見てもソレ。

画像も大きくとっているのと、大きな字をたくさん入れたため行間が詰まってるから、窮屈な感じがする。
で、フォントの組み合わせの趣味が悪い。
大見出しと小見出しの文字すべてに「麗雅宋」系のフォントを使ってるからか、なんとなくうっとおしさを感じる。
今風に言うとウザい。

すっごく個人的な意見を言って申し訳ないんだけど、老人ホームの介護士さんやホームヘルパーさんがご老人に対応する時、「赤ちゃん言葉」ってゆーか、まるで小さな子供に話しかけるような口調の時があるよね。全員がそうってわけでもないと思うけどさ。

どういう時に見たかというと、テレビのニュース番組、ドキュメンタリー番組、病院の待合、外食した時なんかに。

それって、ご老人は「ああ、優しい人に対応されてうれしいなぁ」って思うものなの?「子ども扱いして。」とか、なんとなくバカにされたような気になるの?
他人として、周りから見ていてもなんとなく悲しくなる。お年寄りの尊厳を守るという言葉は辞書にないのか?

この本を見たときに、それとおんなじにおいを感じた。
色合いも優しいといえば、そうとれるけど、子供っぽくて幼稚っぽい。幼稚園の子供に配る交通安全の冊子みたいだ。
字の大きさもここまでくれば嫌味っぽい。
お年寄りのほとんどはシニアグラスを持ってるからここまで大きくしなくてもよかったかも。もう1~2ポイント小さくして行間を取ってほしかったな。

「ああ、見やすい本だ」と喜んでる人もいる傍らで、文章の部分には直定規を当てて読んでる人もいる。

お年寄り向けに作るのならもうちょっとだけ「上品でいいもの」っぽさがあればよかった。
ま、パソコンの解説本にそこまで要求するのは酷だとは思うけど。

内容に関しては、特に文句はない。
基本操作からインターネット、電子メール、パソコンの設定の変更など初心者の人が必ず押さえておきたい事柄が順序良く掲載されている。

文字の大きな分だけ内容は薄いが、複雑なことを省略できているので「パソコンに対する恐怖心」を持たせずに済む。

初めての1冊にはおすすめ。